フェルミ推定の例題を解いてみた その1 「日本に会社はいくつあるか?」
フェルミ推定の例題を解いてみた その1
かなり久しぶりの更新になります。
フェルミ推定の本を買ってみて、いくつかの例題を解いてみました。
フェルミ推定は頭の体操にもなると思います。最初は解き方を見ながら同じようにやってみて、何度か挑戦するうちに自分で考えて解けるようになります
フェルミ推定の解き方の基本は、「現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」という本がわかりやすかったです。
解き方はこの本の方法を参考にしています。
自分が解いたものは割と根拠が適当なものも多いのでもっといい解法、別の解法もあると思います。慣れたら自分なりのやり方で解いてみてください。
まずは簡単なものから解いていきましょう。
日本に会社はいくつあるか?
- 前提確認
日本にある中小大を含めた会社の数を求める
- アプローチ設定
日本にある会社の数は
日本企業の数=日本の就業人口÷1企業あたりの人数
で求める
- モデル化、計算実行
日本の就業者を20~60歳の男女とする。ここで、19~22歳の半数を大学生と考える。また、女性の半分を専業主婦とする。以上より日本の就業人口を求める。
日本の就業人口=20~60歳の男女の人数―20代の大学生の人数―専業主婦の人数
それぞれの年代に均等に人口は分布していると考え、0歳~70代までにすべての人数が含まれると仮定する。それぞれの年代の人口を求めると、
1億2千万÷8=1500万人
よって20~60歳の男女の人数は、6000万人となる。
次にここから大学生の人数を引く。
20歳~22歳の人数は、
(1500万人÷10)×3=450万人
このうちの半数を大学生と考えると、225万人が大学生となる
次に、20代~60歳までの専業主婦の人数を求める。20~60歳の女性の人数は3000万人、そのうち半数の1500万人を専業主婦とする。
以上より、就業人口を求める
日本の就業人口=6000万人―225万人―1500万人=4275万人
1企業あたりの人数は次のように仮定する。
会社の9割を従業員10人の子会社、1割が100人の大会社と仮定する。
すると、会社の平均人数は
会社の平均人数=10人×0.9+100人×0.1≒20人
以上より、会社の数は
4275万人÷20人≒200万社
フェルミ推定についてはまた例題を解いて投稿したいと思います。